Building Reform
賃貸ビルの魅力を再生
1984年に竣工した賃貸ビルの改修工事
物件は埼玉県の大宮駅東口に位置しており、賃貸ビル事業としての立地条件は満たしていましたが、築年数の経過とともに入居率が落ちていました。
【物件の問題点】
- エントランス部分の照明はダウンライトで照らすことで法的な照度は確保しているものの、 1階店舗内の照明が明るいため、昼間でも暗い印象を与えているために女性が入りづらい雰囲気でした。
- 内部階段はエレベーターホールと踊り場の非常照明のみで照らされているために暗い印象を与えていました。
当社では、エントランスを既存のものから最大限利用して明るく、入りやすい印象を与えるものにしました。
- エントランスの大理石や赤御影石を特殊な方法でクリーニングを行い、竣工当初の輝きを復元。
- 照明計画においてはダウンライトを蛍光灯に変え、照度を上げるとともに、アクセントライトを既存のステンレス製館内表示板に取り付けることでグレードアップ。 エレベーター前は天井を設け照明器具を変更。壁、天井は白基調とし、 階段床も明るい色調にコーディネートしました。
- 階段踊り場の照明器具をデザイン性が高く明るさを確保したものに変更しました。
エントランス
汚れや経年変化により、艶を失った壁の大理を特殊処理により、竣工当初の輝きを取り戻すとともに、照明をダウンライトから蛍光灯に変えることにより、壁面での光の反射を受けより明るくなったエントランス。誘導灯を変更し天井の圧迫感を抑えました。
階段
既存の中階段は鉄骨製で床と同じ茶系の塗装がされていたものを、エレベーターホールの天井と同色の白とすることで照明からの光を拡散し明るさを高めました。
階段の床を茶系から赤系に変え、材質を硬いPタイルからクッション製のある長尺シートに変更する事で暖かみと質感の向上を図っています。壁の色調変化も暖かさを出しています。
踊り場
階段踊り場を照らす照明を大型でデザイン性に優れたものに変えることで雰囲気作り。
壁の塗装を半艶のものに変え、赤みを帯びた白を使うことで明るく暖かな雰囲気をつくりだしています。
エレベーターホール
鉄骨階段が剥き出しで暗かったエレベーターホールに天井を設置し、照明計画を見直す事で明るい印象を持たせることが出来ました。エレベーター扉に大理石調や木調のシートを貼る事により無機質だったエレベーターホールを暖かみがあり、上質な雰囲気にしています。
店舗 Renovation
お店の魅力を向上
ローカルエリアに立地する中華料理店の改修
JR京浜東北線北浦和駅東口『平和通商店街』の中ほどに位置した中華料理店。近年、付近に新店舗(ラーメン専門店)が進出したことで、今後の顧客減少が懸念されていました 。
【物件の問題点】
- 商店街では老舗店舗となりつつあり、今までも数度クロスの張替え等の改修を行ってきたが、照明器具等の老朽化等の要因から、入店した際に明るく感じない。
- 店舗入口脇のソファ席が客の回転率を下げる要因となっており、カウンター席の目の前にはネタケースが置かれ、中華料理店としてのイメージが薄い印象。
今回のリフォームでは、お店の基本コンセプトである『中国料理店』のイメージを強く押し出す事で、新規に進出してきた『ラーメン専門店』との差別化を図るとともに、広い世代からの来店を目的としました 。
- 外装は『中華料理店』をイメージさせる、『赤』をメインにし、内部は床を暗く、壁・天井を明るくする方向で色彩計画を行います。
- カウンターと厨房を仕切る壁を作ることで厨房内のネタケースを隠しイメージの向上を図ると共に、中間部を開けることで厨房の動きを程よく感じさせる事ができます。
その他の改修工事
開発から、設計・施工・メンテナンスまで、きめ細かく、一貫したサービス体制が自慢です。また、住まいの豊富な経験と自由な発想は、より快適で素敵な暮らしを実現するための増改築技術にも活用されています。